採用情報仕事紹介:アセットマネジメント職

アセットマネジメント職

2008年入社
アセットマネジメント部 課長補佐
RCCM(鋼構造)、道路橋点検士、測量士

2020年6月に誕生したアセットマネジメント部の立ちあげメンバーの1人である井上。
老朽化が社会問題になっている橋梁やトンネルなどの公共インフラ設備の
点検・診断業務に勤しみつつ、これまで測量士として身に付けてきたドローンなど
の技術を活かし、アセットマネジメントの未来にも挑もうとしています。

アセットマネジメント部の仕事内容

アセットマネジメント部は橋梁やトンネル、標識・照明灯など、道路上の構造物や付属物の点検・設計・長寿命化計画を行っている部署です。従来これらの業務は主に設計部が担っていましたが、今後ますます増加していくニーズに応えるため、2020年6月に部署として独立しました。

橋梁などの公共インフラ設備は高度成長期以降に整備されたものが多く、近年老朽化が社会問題になっています。平成24年には笹子トンネルで天井板の落下事故が発生しました。死傷者も出たこの痛ましい事故を受けて、平成26年に道路法が改正され、橋梁やトンネルは5年に1度の点検が義務付けられました。点検対象となる橋梁は全国に約70万橋、トンネルは約1万本。アセットマネジメント部の事業は今後も拡大することが予想されています。“社会問題の解決”というほど大げさではありませんが、橋やトンネルを利用する近隣住民の方々の安全には寄与できていると思っています。

安全を担う私たちの責任

国や県、市などからの発注を受けたら、現地踏査を行い工程や体制などを定めた点検計画を作成します。計画通り点検作業が進行するように工程管理を行い、現地で点検したデータを安全基準に照らし合わせて健全性を診断し、報告書にまとめるところまでが私の仕事です。

点検作業が1日遅れると費用もかさむため、工程管理は慎重に行っています。また一つの市だけで点検対象となる橋が数十橋にのぼることもあるため、報告書の作成にもかなりの労力を要します。

安全性の診断は4段階で評価します。ⅠからⅡのほぼ安全な橋ばかりならいいのですが、中にはⅢからⅣの安全性に問題がある評価があり、その場合は補修が必要になります。評価の結果により自治体にとって大きな負担が発生するため、私たちの責任は重大です。かといって甘い評価をすれば事故に繋がる恐れがあるので、安全性について社内協議し、慎重に診断を行います。

アセットマネジメントの未来

アセットマネジメント部はさまざまな部署から集まったメンバーで構成されています。私は入社以来ずっと測量士として計測技術部に在籍していたのですが、アセット関連業務の増大により橋梁点検の業務を手伝うようになり、平成27年に高所作業車運転、平成30年に道路橋点検士の資格を取り、今ではそちらが本業となりました。

無人航空従事者3級、JUIDA安全運行管理者、JUIDA航空機操縦者といった資格も持ち、ドローンを使って測量を行っていた経験もあるので、橋梁の点検作業にドローンを応用できないか模索しているところです。 現状、“近接目視”がルールとなっているため難しいところもあるのですが、国もICT技術の活用を推進しているので、積極的にチャレンジしていきたいです。

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